わたしは小さいころ、歯磨きが大嫌いでよくさぼる子供でした。それなのにお菓子は大好きという…結果、虫歯だらけになり、一時期泣きながら歯医者に通いまくっていた時期があります。歯医者で痛い思いをするたびに、ちゃんと歯磨きしていればよかったと後悔したものです。
そのような経験から、自分の子供の歯は大切にしようと、日々歯磨きの習慣をつけさせる工夫をし、子供もすすんで歯磨きをするようになってくれました。ところが子供が3歳くらいの時、ふと子供の口が臭いと感じる瞬間がありました。歯医者には定期的に通っていて、虫歯はないはずなのに…と思いながら、仕上げ磨きはいつも以上に丁寧にすることを心掛けました。
しかし、子供の口臭はなくなりません。むしろだんだん気になるようになってきたので、通っている歯医者さんに相談してみることにしました。すると、思いがけないところに原因があるかもしれないことを知り、驚きました。
まず、口呼吸が多いこと。口呼吸が多いと、口の中で細菌が増え、口臭が出てくるそうです。意識して観察してみると、私の子供は集中しているときなどは無意識に口呼吸になっているようでした。
次に舌についた汚れを落とせていないこと。これは歯磨きの時、歯だけではなく舌も磨かないと、舌についた汚れがにおってきてしまうとのことでした。私も確かに仕上げ磨きはしていますが、舌までは磨いていなかったので、盲点でした。
歯医者さんにアドバイスをもらい、この二つを改善しました。口呼吸ではなく、鼻呼吸がいつでもできるように、歯医者さんで教わった口元トレーニングを行いました。口元に筋力がないと、どうしても口呼吸になってしまうらしく、筋力をつけるトレーニングを継続的に行いました。トレーニングは様々あるそうですが、私たちは遊び感覚でできるものを選び、楽しみながら行っていました。それから、舌の洗浄です。これは歯磨きの最後に、舌の汚れを歯ブラシで落とすようにしました。舌専用の歯ブラシもありましたが、子供が慣れるまで時間がかかるなと思ったので、仕上げ磨きのついでに舌も磨く感じで行いました。
これを2カ月ほど継続して行い、子供の口臭はほとんどなくなりました。口臭のことを友達に言われると、精神的なダメージを受ける場合もあるので、早めに対処できてよかったと思っています。